下町かぶき組本部(本社)の座員入れ替え政策に疑問符?

下町かぶき組はその傘下に複数の劇団をかかえている。中でも「劇団悠」が最近メキメキと実力をあげ大衆演劇界に新風を吹きこんでいる。これが客観的事実だ。だからといって「劇団悠」だけが存在意義があるといいたのではない。私としては下町かぶき組全体が大衆演劇ニューウェーブとして成長することを願う。

 

しかし先日、3月12日更新「3月ー6月、全劇団スケジュール」を見て疑問がわいてきた。各劇団のメンバーをシャッフルすることで個々の座員が現状に安住することなく新しい環境で役者としての感性をリフレッシュできる。このことがまた創造力を高める効果を生むのはまちがいない。

 

とはいえ去年11月以来の関西公演に参加してきたメンバー構成(特別ゲスト、藤 千之丞をふくむ)が劇団悠の人気を向上させるうえで重要な鍵を握ることは疑えない。この体制で進めば、劇団悠は下町かぶき組の存在を全国に知らしめることが充分期待できる。劇団悠はいわば大衆演劇界の将来を開拓するパイオニア集団だといえるだろう。

 

だが、せっかく今まで実績を積んできたメンバー構成を変えてしまうと劇団の推進力が弱まりはしないか。松井悠座長はそういう懸念など無用とおっしゃるかもしれない。また座長にはそういうだけの力量もあると思う。それでも私は不安なのだ。これから少なくとも1年間は座員構成を現状のまま維持すべきだと思う。今現在の劇団悠こそ強力な存在感を示しているのだ。繰り返しになるが、劇団悠の成長は下町かぶき組全体の成長に貢献できる。

 

ひょっとすると下町かぶき組本部は「民主主義」精神にのっとった「平等主義がモットーなのかもしれない。だが傘下の全劇団がともに手を携えて成長するという考えはむげに否定できないが、ビジネス戦力としては問題だと思う。悪j平等は組織全体の進歩を阻む。