「劇団 悠」快進撃

メンバーが入れ替わってもパワーが下がるどころか逆に向上している。うれしい!

去る3月末頃このブログで高橋茂紀と嵐山錦之助が一時的にせよ抜けるとせっかく盛り上がってきた集団のパワーが弱体化すると書いてしまった。これは杞憂にすぎなかった。前言撤回。座長を初め座員一人ひとりが力伸ばしている。

 

特筆すべきは長縄龍郎の活躍だ。日にち毎日の舞台で輝いている。この劇団には「高橋しげこ・ショー」に加えて「長縄りゅうこ・ショー」が人気出し物となっている。やがて展開するはずの「しげこ」対「「りゅうこ」の流血必死のバトルが楽しみだ。

 

それから和(かず)・さおりが先月ひと月大阪を離れている間にめざましい成長をとげた。スゴイ役者根性!開演前の観客席で贈物のバッグをいっぱい手に提げている彼女の姿を見ていて私までうれしくなる。もっと高価な贈物、着物までプレゼントされていた。頼もしいファンができてきているのだ。

 

さらにもう一人忘れてはならないのが駿河染二郎。エンターテイナーとして歌も芝居もプロの芸を見せる染二郎。『化け猫』が上演された5月8日はフィナーレで「大殺陣、羅生門」。座員全員の殺陣が決まっていたが、なかでも当日ゲスト出演のプロの殺陣師さんを相手にした染二郎の殺陣が光っていた。

 

常任座員ではないが、竹内春樹も注目に値する。今月は彼の存在感が大きいように思う。舞踊で見せる任侠姿の男っぷりが冴えている。お花もつく。女性客の心をとらえているにちがいない。

 

ちなみに高橋茂紀と嵐山錦之助は現在身を置くそれぞれの居場所で健闘している。このふたりが劇団 悠がもどってくれば、今度はまた新たな磁場が創成されていっそうのパワーアップが期待できる。