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たつみ演劇BOXーようやく舞台復帰した愛飢男さん

でも若手女優のあいも変わらぬキンキン声で萎えた!

たつみ演劇BOX

2016年10月4日、神戸新開地劇場

 

久しぶりに見たたつみ、ダイヤ両座長は業界トップクラスの芸人、役者だ。これほどお笑いがたっぷりありながら正統派の芸を提供できる劇団は数少ない。 

 

しかし、しかしである。開演直前のアナウンス。アタマのてっぺんから出ているみたいな甲高い女声。不快きわまりない。来るべきではなかったかと不安になってきた。おまけにこの女優さん芝居では主役のダイヤ座長の恋人という重要な役どころ。劇中でもいつもの金切り声で、これまた相変わらずの(美女役特有の)白塗り。真っ白塗り。21世紀の大衆演劇では御法度の「反則」がふたつもそろえば観客に嫌われるのも当然だろう。美女役の女優や女形が白塗り化粧したのは半世紀以上昔のこと。それからあの声。現実世界はいうまでもなく劇中でも狂人役ならいざ知らずあんなキンキンと耳障りな発声はするものではない。化け物じみた発声と白塗りはもういいかげんおやめくださいといいたい。

 

いやなことはさておき、愛飢男さんは第三部の舞踊ショーでやっとこさ登場。待ってました。立役の踊りだったが、プロの芸を楽しませてもらった。 劇場に来た甲斐があったというものだ。

 

いつもなら愛飢男さんの演舞中に「コケコッコー」など音の妨害がはいるのだが、今回はたった一度だけたつみ座長の一声「ジャニーズ・シニア!」がマイクを通して聞こえてきただけ。拍子抜けではあったが、愛飢男さんの正統派の踊りが堪能できてよかった。(ついでといってはなんだが、ベテラン宝 良典さんの舞踊もシブくてよかった。)

 

最後にありがたくない驚きをひとつ。先月は連日場内がわきかえった劇団 花吹雪公演。それを体験した身としては(昨日だけしか観劇していないが、)客入り不良が気になる。比較すると客席に活気がない。おまけに舞台にも両座長の奮闘にもかかわらず熱気が感じられない。最近健康を害したたつみ座長は辛さをこらえて観客サービスをしているにはちがいない。それにして今月はきびしいひと月になりそうだ。

 

人づてに傑作、名作芝居だときている『稲荷札』が11日に上演される予定だからぜひ見に行こうと思う。また愛飢男さんが姿よく踊り、芝居では滑稽ぶりを見せてくれるのを期待してもいる。