2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『シェイプ・オブ・ウォーター』はやっぱり<ポリコレ>根性満載?

つい先日Guillermo del Toro監督の新作The Shape of Water (2017年)を見てきた。時流に遅れがちな私には未知の映画監督だったが、世界的評価の高い作品なので興味が湧いた。 この監督はすでに日本のファンタジー映画ファンには有名らしくすでに『ブレイド2 […

烏丸遊也たちにもっと公演の機会を!

大衆演劇であれなんであれ芸能の「伝統」は排他的に維持するものじゃないはず。 「伝統」は生きている。廃れもするし、新しくよみがえる場合だってある。 大衆演劇の劇団という組織のあり方も新たな方向性を模索すべきではないか。 そうでなくとも大衆演劇界…

『スリー・ビルボード 』と異色のアメリカ人作家フラナリー・オコーナーはホントに通じ合うのか?

難病(自己免疫性疾患「全身性エリテマトーデス」、彼女の父親も13歳の彼女を残して同じ疾患で死去)のため39歳で早逝したフラナリー・オコーナー (Flannery O’Connor, 1925-1964) は現代アメリカ文学の重要な作家の一人。 <作家紹介>https://www.georgiae…

早春の丹波篠山で能・狂言を楽しむ

第45回 篠山能 平成30(2018)年4月14日(土曜) 13時開演 重要文化財 春日神社能舞台 (兵庫県篠山市) 前売り一般 5,000円(当日5,500円) 演目・出演: 能 「半蔀(はしとみ)」 梅若 万三郎 狂言「寝音曲(ねおんぎょく)」 茂山 あきら 能 「鉄輪(かなわ)…

2018年春、パリ・オペラ座バスティーユに再度新風を吹き込むミルピエ

去る3月下旬(2018年)生まれて初めてパリ・オペラ座を訪れた。バレエとオペラに関してはまだ初心者のファンだが、第一の目的はバンジャマン・ミルピエ(Benjamin Millpied1977年生まれ)が振付を担当した舞台を観るためだ。迂闊にも知らなかったが、日本で…

Three Billboards outside Ebbing, Missouri (2017) はただの推理ものではない。

この映画の真価はGolden GlobeやらOscarにノミネートされたり受賞するかどうかという問題とは無関係である。 人間失格というべき男に娘をレープされた上殺され、警察は警察で真犯人をあげる能力も意欲もない。映画を観るまで、いやスクリーンに展開する物語…

パリで見たハイテク活用の人形劇

2018年3月下旬パリに1週間滞在。 ホテルの近所にあるカフェで朝食をとっていて店のそばにある人形劇場の看板が窓越しに見えた。興味が湧いて劇場をのぞいて見たが、公演時間帯でないので扉が閉まったまま。 そこでネット検索したところ通例の人形劇ではなく…