2019-01-01から1年間の記事一覧
先月(2019年11月下旬)ボリショイ劇場を初めて訪れた。オペラ3作とバレエ1作を出国前に劇場版HPでeチケットを購入済みだった。11月25日成田の悪天候が災いしてモスクワ到着がかなり遅れてしまい、当日午後7時開演だったオペラ『セルビアの理髪師』は諦め…
大阪国立文楽劇場 2019年11月公演 夜の部 通し狂言『仮名手本忠臣蔵』(八段目より十一段目まで) 前 竹本千歳太夫、豊澤富助 後 豊竹藤太夫、鶴澤藤蔵 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このうち「山科閑居の段」が強く印象に残る。こ…
新作シネマ歌舞伎『女殺油地獄』(幸四郎・猿之助主演) 映画版監督:井上昌典 歌舞伎界の「若手」リーダーたる松本幸四郎と市川猿之助はこれまで10年近い地道かつ冒険心溢れる奮闘が現代歌舞伎の活性化に大きく貢献していることがこの映画版(昨年7月初演)…
同志社女子大学能楽部自演会 (立命館大学と京都女子大学の能楽部が共演) 2019年11月3日、梨木神社(京都御所東隣)能舞台 大学能楽部の発表会は初めての鑑賞だった。 これまで何度か観世会館や金剛能楽堂でプロの能楽師による舞や囃子の指導を受けるアマチ…
第61回京都観世能 2019年10月27日 「安宅」、「卒塔婆小町」、狂言「墨塗」、「融」 この日は(梅若実主演の「卒塔婆小町」が原因で)常にもまして盛況だった。そのせいで二階自由席(6千円)がすでに満席。仕方なく4千円を足して(残り福かもしれない)一…
2019年10月14日観世会館 久々の投稿です。 過去3年ほどに渡って謡曲、仕舞、小鼓などプロの方が指導するお弟子さんたちの発表会は何度か見せてもらった。今回のような笛方(能管)の発表会は人づてに聞いて始めて知った。 どの出演者も達者な腕前を披露され…
芝居『残菊物語』、2019年7月24日、浪速クラブ おそらく今回の上演意図は身分違いの恋物語を通して男の芸の成長と成功を陰で支える健気な女の姿を浮き彫りにすることだと思われる。日本的感性では幕が女の死で閉じられることで物語は女を描く哀歌というか挽…
西宮能楽堂主催公演「笑いの原点」 2019年05月11日(土) 西宮能楽堂(阪神電車鳴尾駅南) 演目: ■「解説・狂言ワークショップ」 島田洋海 ■狂言「昆布売」 演者:茂山あきら、松本薫 後見:増田浩紀 ■狂言「察化」 演者:茂山千三郎、丸石やすし、島田洋海 …
大衆演劇の「お花(祝儀)」 2019年5月、元号も改まって劇団あやめ公演初日。 先月九条笑楽座での千穐楽が大いに盛り上がったので尼崎三和劇場に公演場所をあらためても大入りだろうと予想。実際人気は衰えなかったどころか満席だった。 劇団一小柄な劇団マ…
<大衆演劇のはるかな祖先の息吹を感じさせる> 2019年4月 劇団あやめ大阪公演(九条笑楽座) 昨年6月大阪は庄内天満座で観劇して以来ほぼ1年ぶりだ。あの時は座長(あやめ猿之助改め)姫猿之助に私が勝手な期待をかけて批判的なブログ内容になってしまった…
プーシキンの原作(といっても私の場合日本語訳)も読んだことないし、チャイコフスキーがオペラ化 —— La Dame de Pique(日本語タイトルに同じ)——したのも見たことない。今回シネマ録画でこの作品に初めて接した。でも感動した。私だけかな? 今回と同様の…
猿の皮を狩猟にいつも携帯する靭(矢筒)に飾りとして貼り付けるため猿引に向かって猿を「貸せ」と意味不明なことを言い出す大名。小猿の頃からわが子同様に愛情を込めて育て芸を仕込んだ猿を(生き皮を剥がれて)むざむざ殺されてはたまらないと猿引は必死…
<大槻能楽堂 自主公演能 新春公演> 大槻能楽堂(大阪市)、1月3日 ★「翁」片山九郎右衛門(翁、白式尉) 茂山千三郎(三番三[大蔵流の表記]、黒式尉) 片山峻佑(千歳) 鈴木実(面箱持ち) 笛 竹市学 小鼓 大倉源次郎 吉阪一郎 大倉伶士郎 大鼓 山本哲也 …